2001年10月07日(日) - 1  我が生涯に一店のミスド No.002

 私がミスド好きなのはかなり有名な話なわけで。
 今日もバイト先の友達に家付近のドトール(注:はたらいてるところじゃないわけで)にて、そのミスド好きの理由を熱く語ってしまったわけで。

 高校時代(あまり登校したって記憶もないのでそう呼べるのかは不明なわけで)は、朝、行ってきます、と元気よく学ランを着て出かけた先は◎0285 ミスタードーナツ平針ショップ(地下鉄平針駅前)だったわけで。
 思えばはじめてコーヒーをブラックで飲んだのも、タバコとコーヒーがよく合うのを発見したのも、彼女とデートをしたのも、作詞をしたのも、作曲をしたのも、友達と語りまくったのも、勉強したのも、後輩に勉強を教えたのも、この◎0285平針ショップだった。
 いつも決まってアメリカンコーヒーとフレンチクルーラー。店員さんもみんな私の顔とオーダーを覚えてくれてて。昔ながらの木目調のデザイン。(ノーマルと呼ぶ)

 昨年正月、母がその近くの病院に入院したので帰省がてら見舞いに行き、その足で◎0285平針ショップを訪れた。
――ショック大惨事オーマイパスタ――
 店舗建替えリニューアル。フィッチ社デザイン(Fitchと呼ぶ:大きな窓と黄・紫の明るいデザイン)セルフサービススタイルに。
 もう、かつての面影なし。当時の店員さんも1人も見当たらない。扉をあけてもアメリカンコーヒー、フレンチクルーラー、灰皿は出てこない。犬は3年会わないと人の顔を忘れるらしいけど、この平針ショップにも私の顔は忘れられてしまった。あの◎0285平針ショップは、もう、ない。

 今、全国のミスドをまわっているのは、他ならぬ、あの頃の◎0285平針ショップを探しているわけで。
 どこに行っても、あの店はあの店でしかありえないので、もう二度と同じ店には会えないけれど、それでも私は探し続けるわけで。

 あの◎0285平針ショップは、もう、ない。