2001年12月17日(月) - 1  ひとりぎき;第三回 No.014



 12月10日〜12月16日
one more time - duft punk
KISS ONE MORE TIME - Tommy february6
ムラサキ☆サンセット - キリンジ
think of U - Crystal Kay
remain〜心の鍵 - 小柳ゆき
愛のうた〜ピクミンのテーマ - ストロベリー・フラワー
サヨナラCOLOR - Super Butter Dog
乙女のポリシー - 石田よう子
Under the same sky - K.

 ダフトパンクのワンモアタイムは、sonyのVAIOのCMに使われていて、耳にしたことのある方は多いでしょう。この曲を起用したのって的を得てるなぁって思うのは俺らの世代だけかなぁ。
 俺らの育った80年代に描いていた21世紀像って、家庭環境、職場環境なんかは全てオートメーション化されて、ロボットが味噌汁や新聞を持ってきてくれる、そんな世界だったわけです。ドラえもんまでとは行かないまでも、機械丸出しのヒト型ロボットが二足歩行して、抑揚のない言葉で「オハヨウゴザイマス」と起こしてくれたりするわけです。実際、そんな世界にはなってませんけどね。かなり近くはなってます。

 そんな近未来像を描いた曲がなんと「みんなのうた」に収録されてるんです。お気づきですか?そう「コンピューターおばあちゃん」です。ま、今回はその歌詞のことはおいといて、曲のほう。
 まだ今ほどシンセサイザーが発展しておらず、俺の知識によるとモノフォニック(単音、つまり一つの楽器では和音が出せない)のモノしかないような頃の曲で、そのシンセサイザーを多重録音を駆使して何度も何度も音を重ねて作ったような曲でした。「ピコピコサウンド」って言えばわかるかな?思いっきり機械で作った音ってわかるようなわざとらしい音です。ちなみに、この曲はあの坂本龍一氏が編曲を担当しておりました。
 時代は80年代から90年代へと移り、シンセサイザーの技術もめちゃめちゃ進んで、ちょっと聴いただけでは生の音と聞き分けられない音を発することができるようになり、またそれと同時に「機械でしか出せない音」というのも幅が広がって、いまやシンセサイザー抜きでは音楽は語れないようになってしまいました。携帯電話の音源も、今俺が持ってる一番古いシンセよりも性能上だし。いわば21世紀の音って言うのはそういった進歩した音のことを言うのかも知れないです。
 でも、どれだけ「機械音」が進化しても俺らが21世紀を感じるのは「ピコピコサウンド」なんですよね。ソニーの目の付け所ってそーゆー意味で的を得ている。近未来を確実に感じさせてくれる二足歩行ロボ的パソコンをピコピコサウンドを彷彿させる、懐かしくも新しいダフトパンクの曲を起用して紹介する。俺、まんまと策略にはまってますね。VAIO欲しいもん。買わないけど。
 そういや昔、「元祖!ギルバート公爵ロックンロール」という曲でピコピコサウンドに挑戦したな、俺。ギャグだけど。
 いつか憧れとともに描いた21世紀が訪れることを、ダフトパンクの曲を聴きながら待ちたいと思います。機械大好きっ子でした。

 さて、来週は・・・
気持ちはつたわる - BoA
大迷惑 - ユニコーン
Mind Circus - 中谷美紀
クロニックラブ - 中谷美紀
蕾 - Lita
WINTER-寒い季節の物語- - EE JUMP feat.ソニン
アツイナミダ - MISIA
Stand Up - 倉木麻衣
太陽のグラヴィティ - Fayray
Maybe I cry〜大いなる幻影〜 - cool drive makers(2回目)
以上の11曲からお届けします。