2002年01月29日(火) - 1  原点にスタ No.023



 今日は火曜日、スタスタの日。毎週火曜日は、スタンダードスタンドが集まって打ち合わせ、レコーディングの日としています。今日は、新曲の構想ができたので、ギターのジャンヤ、クニハルを我が家へ招き、打ち合わせをしました。

 いままでね、曲ができん曲ができん、と言って逃げてまわってて、集まっても楽器片手に談笑して終わっちゃってたんだよね。そこに業を煮やして、ジュンヤが「このバンドはどうしていきたいのか」って重要なことをテーマに話題を投げかけてきた。ちょっと忘れかけていたことだったかもしれない。

 俺はプロになるために、単身上京してきて、高いお金を払って機材を手に入れた。その高い金を払うために、毎日のように長時間バイトをして、東京の高い家賃(機材を置くスペースもばかにならないので、広めの部屋が必要)を払って生活しているわけ。全ては、音楽で飯を食っていくため。音楽を本気でやっていくために、社員として続けていた仕事もやめて、不安定なアルバイトの道を選んだ。今振り返ると、なんとなくそういう気分になって、なんとなくバイトをして、ってそんな投げやりで無計画な行動を起こしたと人から揶揄されても仕方のない活動をしていた。行動を起こした時点では、相当の決心と覚悟があったのに。

 何度か士気の源、都庁周辺の高層ビル群(現在はその高層ビル群の中で働いている)を眺めに行ったりもした。でも、いつの間にか毎日のアルバイトをしているうちに、すぐに士気は薄れるようになっていた。これではいけない、と思ってもいたけど、なにか、どこかに逃げの気持ちがあった。

 ジュンヤに力を与えてもらった。もう一度、何がしたいのかを強く胸のなかに描くことができた。そして、そのまま楽曲制作に移った。今まで俺一人の力では作ることのできなかった曲が、これから生まれようとしている。クニハルも、同じように真剣に取り組んでいきたい、ということを言ってくれたし、二人の強力なサポートを得て、俺は音楽を続けていくんだ、そのことを実感できた。

 スタスタなら、俺の力を最大限に引き出すことができる、そう確信できた今日のレコーディングでした。今29時50分か・・・。おつかれさま。