2002年02月02日(土) - 1  消化日 No.027



 今日は、おそろしいくらい何もない日。
何もない日というのは、平和だってこと。穏やかだってこと。
きっと、どこかで何かが起きているんだろうけど、俺には関係のないこと。
 例えばさ、めでたく今日憧れの人とお付き合いすることができたって喜んでいる人もいれば、財布を落としてお家に帰れないって人もいるし、いい天気だから公園でバトミントンをして遊んだって人もいれば、秋葉原でトランジスタとエロゲーに夢中になってたって人もいれば、子供が事故に遭って救急車で運ばれたって人もいれば、自販機でジュースを買ったらなぜか2本でてきてラッキー、って人もいれば、飲み会の帰りにチーマーに絡まれて右ほほに痣を作ったって人もいるわけ。きっと。
 でもそんな人たちにだって、何もなくて「平和だなぁ」って思う日もあるでしょう、きっと。別の日に。

 今日は無駄な時間だったかっていうと、そうでもないの。無駄な時間っていうのを感じたことはないから。俺自身が平和な人なのかも。幸せな人なのかも。
 本を読むの。今日は一日本を読むの。叢の中から一冊の本が現れて、俺はその本を読むの。一日じゃ読み切れないから、何日もかけてその本を読むの。読み始めというには進んでいて、もうすぐ読み終えるというにはまだ道のりは遠いの。そんな感じ。読み進めて、読み終えたページと未読のページの厚さを比較するの。

 明日がどんな日か想像する日。そんな日。今日は、消化試合じゃなくて、消化日。