ひとりごと； v1.10

　家の前の坂を駅方面に下っていった交差点の角に、一つのコンビニエンスストアがあります。出勤前などに立ち寄り、朝食などを仕入れたりするのによく利用していたコンビニなんですが、最近、ここ一ヶ月ですかね、俺のストライクゾーンにピタっとはまった女の子がアルバイトとして入ったんです。
　それからというもの、そこを通りがかるたびに店の中をのぞいて、彼女がいるかどうかを確認する日々が続いております。いるとね、急いでいたり、用がなかったりしても必ず入ってしまうんですよ。もう、ひきつけられるように。レジを打ってもらったりした日にゃあもう！その日一日はっぴーでーですよ。何が起きてもオールオッケーですよ。彼女にレジを打ってもらったときのレシートは、大切に保存しております。って、俺あぶねーかなぁ。

　必ず決まって１０種の野菜とアロエのヨーグルトと、KOOL（たばこです）は買うようにしています。覚えてもらおうと思って。「ヨーグルトの人」とか「クールの人」とかでもよいので。いつかね、お話したりできたらなぁ、なんて。いつかね、俺の曲なんか聴いてもらえたらなぁ、なんて。いつかね、一緒にミスドに行ったりできたらなぁ、なんて。

　彼女目当てでお店に立ち寄って、いなかったときのショックは大きいです。レコーディング作業も自宅でやっているんですが、食糧調達のためにそこへ寄ったりします。いたときは、その日の作業のはかどることはかどること。いないときは・・・メンバーに迷惑をかけております。ごめんね、気分屋で。
　レジを打ってもらおうと前の客の後ろに並んでいるところに、もう一台のレジに他の店員が来て「お待ちのお客様こちらへどうぞ」なんて呼ばれたときのショックもかなり大きいです。富士山噴火並みです。会計後、手のひらに残るレシートの「責任者ナンバー」を見て「彼女のじゃない・・・」と嘆きまくりです。袋に入った１０種の野菜とアロエのヨーグルトとKOOLがむなしく俺に呼びかけます。「縁がねーんだよ」、と。ヨーグルトやけ食いです。たばこガン吸いです。

　繰り返して店の中をのぞくようになって、彼女がだいたい何時ごろにお店にいるかを把握できるようになりました。でも、最近俺の生活時間帯が変わってしまって、ほぼ彼女がいる時間にお店をのぞくことはできなくなってしまいました。かーなーしーいー。今度会ったときは、「こんにちは」って言おうと思っていたのに。

　いつかね、いつか、彼女に「時空戦士レイディオ」を聴いてもらえる日が来ることを、星野阪神が優勝することとともに願っています。